タイトルの通りなのですが、子宮頸がん検診・HPVウイルス検査を受けてきました。
私は1992年生まれなので、子宮頸がんワクチンを公費で受けていない世代。
子宮頸がんワクチンの副作用をマスコミが誇大報道した影響もあって、子宮頚がんワクチンは「なんとなく怖いもの」という印象を持っていたので、結局接種せずに結婚・出産と進みました。現在は27歳です。
出産前に、子宮頸がん検診を実施する決まりになっており、もっとも最近受けた検査は、2019年5月のこと。安定期に入る、ちょうど前のことだったと記憶しています。
その時の検査結果は「異常なし」という結果でした。
が、産後、検診の際に、担当医から
落ち着いたら、子宮頸がん検診、もう一度受けに来てね
そう帰り際に言われたことが、なんとなく頭に残っていて「いつか、受けに行かなくちゃいけないなぁ」と思っていました。
左胸に、乳がん疑惑のしこりが見つかった
そのようにぼんやり思っているうちに、新型コロナウイルス感染症が流行し始め、病院にもなかなか行きづらい世の中になってしまっていました。
そんな社会状況の中での、寝ても覚めても怒涛の育児。
しばらくは、あの「子宮頸がんの健診も受けに来てね」という言葉も忘れていました。
が、2020年6月頭。
コロナ第1波がおさまったあたりで、もともと左胸の内側上部にあった、しこりが異様に大きくなっていることに気が付き、急いで病院に駆け込むことになります。
このしこりはもともと「良性の線維腺腫」という診断がついており、かれこれ5~6年の付き合いになるのですが、病院に駆け込んだ時には2㎝程の大きさに成長しており、しかも時々ズキズキシクシク痛むことも出てきたのです。
結局、エコーでその場では診断ができず、しこりに針を直接刺して細胞診を行い、診断結果を待つことに……
針を刺してから、診断結果が出るまでの期間は、なんと2週間。
「自分が乳がんか、乳がんでないか、判定の付かない時間」の2週間は、恐ろしいほどに時間がゆっくりと流れていました。
娘のお世話をしていても
私がもし、病気で、この世を去ることがあったとして……この子の成長をみとどけられなかったら?
と想像するだけでも、さみしさと恐ろしさで、足元から突然床が抜け落ちてしまうかのような感覚でした。
検査結果を受け取るまでの期間、言葉にならない不安を掻き消そうと「検索魔」になっていました。
「マザーキラー」と呼ばれているがんがある
多くの平成生まれの人間がそうするように、私もGoogleの検索窓に、悩みを打ち込んでいたす。
検索ワードに確固たる目的がないうちは、Googleが心を癒すことはないのだと、私もそろそろ思い知るべきなのに
「がん 20代 母 子ども どうなる」
など、とりとめもなく検索、検索、検索……の日々でした。
検索すればするほど、不安は雪だるま式に膨らんでいきました
乳がんであると確定診断もついてもいないのに、それほどに不安だったのです。
結局自分が安心できたのは、針を刺してから2週間後、診察室の椅子にすわってすぐ、気の良い女医さんから
大丈夫、母乳が溜まってしこりが大きくなっているだけで、乳がんではありませんよ
と言ってもらってからのこと。
ようやく地に足の着いた心地がしました。
子宮頸がんが「マザーキラー(母親殺し)」と呼ばれていることを知ったのは、この検索魔の時期でした。
自分の左胸のしこりが「乳がんでない」と分かって、ようやく地に足がついて、平静心を取り戻した私は、実態が分からずに世間を騒がせているコロナウイルス以上に、このショッキングな異名のついた病気に対してこそ、正しく対策しなければならないと考えるようになりました。
なぜなら、子宮頚がんは感染の経路が判明しており、ワクチンを打つことで予防ができるがんであり、かつ私たちのような若年層の場合は、子宮頚がんに罹患する方が死亡リスクは高い。
多くの先人たちが研究をしてきて、予防法まで整備されているにもかかわらず、もし私が「マザーキラー」に罹患してしまったら?
対策が分かっていて取り組まなかったということを、とても悔やんでしまうと思う。
何より、病に巻き込んでしまう家族のことを思い、恐ろしく沈んだ気持ちになるだろうなぁ……あの「検索魔」に陥った時期以上に。
想像するだけで、もうしんどい……
うかうかしている暇は無い、さっさと対策しなければいけない!
そう感じました。折しも、産後検診でお世話になったその病院も、子宮頚がん検診を再開していました。
病院のホームページで子宮頚がん検診の再開を知ってすぐその場で、病院に電話を入れ、検診の予約を入れました。