子どもを犯罪からどう守る?小児科医がおすすめする本で学びたい。

公園 取り合えず読んでみ
取り合えず読んでみ

こんにちは☆早いものでもう9月になりましたね。
まだまだ日差しがきつく公園で長時間遊ばせることはできていませんが、
あっという間に今年も終わってしまうんだろうなという気持ちです。
今月もルカコブログ♪楽しんで書いていこうと思います^^

子供のことどのくらい見守れている?

今回は少しシビアな内容のシェアになりますが、、
子供の連れ去りや、子供へのいたずら。

具体的にイメージをしてみたことありますか?
私には2歳の息子がいますが、公園に到着してベビーカーから降りたものなら
即走っていってしまいます。

目の届くところで見守ることを徹底していますが、追いかけても、さっと曲がって遊具の死角に入ってしまうことも。2歳くらいなら親と別行動はすることがないけれど少し大きくなって1人でも行動できるようになったらどうでしょう?
(お母さんの買い物中、1人でトイレに行ったりとかわりと普通のことですよね)
子供がどんな場所で狙われやすいのか、どのように子供に教えたらいいのかを解説してくれる本を紹介します。

 

子どもは「この場所」で襲われる-小宮信夫

子どもはこの場所で襲われる

有名な小児科医である パパ小児科医(ぱぱしょー)さん
twitterで紹介されていて気になったこの本。いまや自分はひとりの親でこれから子供が成長するにつれどのように守り、教えていけばいいのかを学ぶ必要があると思ったので読んでみました。
著者の小宮さんは日本人で初めてケンブリッジ大学大学院で犯罪学を学んだ防犯のスペシャリストであり「地域安全マップ」の考案者でもあります。

この本には「危険な場所」を見分けて子どもを犯罪から遠ざける方法がわかりやすく解説されています。例えば普段何気なく子供に使わせている公園や空き地そして通学路など危険かどうかがすぐにわかる1冊です。
印象に残った内容を少しシェアしたいと思います。

 

防犯知識の見直しを

学校の防犯教室では、いまだに「不審者はどうやって見分けるか」や「犯罪者に無理やり連れて行かれそうになったらどうするか」という子供に要求するには酷なことばかり訓えられていると著者はいいます。
というのも、いまどき「不審者」に見える犯罪者はいないし、大人に連れ去られそうになったとき子供が抵抗するのは不可能なだけでなく危険。ではどうするのか・・?

 

犯罪者や不審者といった「人」に注目するのではなく、犯罪が起きる「場所」の注目

犯罪が起きやすい場所を把握し、そうした場所を避けたり自身の警戒レベルを上げることで犯罪から大きく遠ざかることができる。というのがこの本の訓えです。
子供が一人で歩けるようになると安全のため親は常に子供の手を引いて行動をします。(まさに今の私と息子)
しかしいつまでも手をつないで歩くわけにはいかず、どこかの段階で子供が自分の身を守れるように知識をつけさせることが大切。この内容を見てぐっと身の引き締まる思いでした。

ルカコ
ルカコ

なるほど!人はどんな人かなんて初見ではわからないし、大人でさえいい人に見えたという事件はいっぱいあるもんね、人ではなく場所に注目するはなるほど。

 

このように子供に教えていませんか?

「暗い道には気をつけなさい」
「人通りの少ない道には気をつけなさい」
「死角のある場所に気をつけなさい」
「知らない人と話してはいけません」
「不審者に気をつけなさい」

こういった先入観の植え付けが落とし穴になると書いており、それぞれどういうことなのか説明されています。

「暗い道には気をつけなさい」

道を明るくすれば犯罪が起こりにくいというのは一見正論のように思えますが、それは周りに住宅があったり人目があるときにだけ効果を発揮する。そもそも性犯罪者が相手の場合、顔が見えないくらい暗い道は選ばない。犯行現場に選ばれるのは確かに見られにくい場所ではあるが「真っ暗な道」ではなく「薄暗い場所」。なぜなら暗すぎる道は防犯後の逃走が難しくなる。実は強盗などの犯罪でももっとも選ばれるのは14時~16時。犯罪者とっても暗すぎる道は不安なのである程度明るい場所を好むので明るい場所だからといって油断はできない。

このように本の前半では普段当たり前のように言われている言葉の落とし穴を指摘していきます。

 

 

写真つきで犯罪者が好む場所の解説がリアル

犯罪者が好む場所は「入りやすく」「見えにくい」場所

例として、車道と歩道の間にガードレールのない場所があげられています。ガードレールがあればそれが邪魔をして子供をすぐに車内に連れ込めないので、誘拐犯はそういった場所には現れにくいといえるそう。
また実際にあった女児の連れ去り事件を例に、駅前広場に設置されていた遊具のある場所も「入りやすく」「見えにくい」場所と指摘されています。もし遊具の周辺にフェンスや柵などがあれば容易に入れず、すぐに逃げることもできないので「入りにくい」場所になり犯行に至らなかったかもしれないと著者は言います。

 

日本の施設は防犯意識が低く、公園やトイレには「入りやすく」「見えにくい」場所が多数あるが、海外の公園は遊具の外にフェンスがあり親が座るベンチはあえてフェンスの外側に向けて防犯対策をとっていたり、トイレのドアはひざ下くらいまでしかなかったり、障害者トイレに関しても男女共用ではないなど様々な観点から防犯対策をとっているそうです。日本ではまだまだそういった対策がなされてないので親が徹底して気をつける必要があるということですね。

 

ルカコ
ルカコ

うわー!確かに!プライバシーを守るあまり公共トイレなんかに連れ込まれたら中見えないね、確かに…。障害者トイレなんかも男女共用だから確かにそう言われてみれば怖い気がしてきたっ

 

まとめ

長くなってしまいましたが、本には実際に犯行が行われた場所の写真がいくつもあり具体的にイメージすることができました。目を背けたくなる事件ばかりで読み進めるのに躊躇しましたが、読む前と読んだ後では確実に意識が変わります。息子はまだ2歳なので単独行動はしませんが、これから大きくなるにつれてしっかりと教えていかなければいけないな・・
お子さんの通学路の安全性の見直し。またよく使う公園、本当に安全かどうかなどこの本で確認できると思います!ぜひ一度読んでみていただきたい一冊です!

 

いちゅママ

ルカコ
ルカコ

いま(2020年9月)見たら楽天BOOKSの方はメーカー取り寄せでした。Amazonの方も単行本は在庫がなくkindle版(電子書籍)のみでしたので読まれたい方はキンドルか、中古本になるかも。

 

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