今日は、娘が産まれてきてから大きな悩みの種だった「アトピー性皮膚炎」について、振り返ってみようと思います。
お医者さんで「アトピー」と診断が降りてから、半年が経ちます。
夫と2人で協力しながら、娘に今できるケアを地道に続けた半年間だったと思います。
前編では、娘の湿疹の正体がアトピー 性皮膚炎であると判明し、治療方針を固めるまでのお話。
本当に「乳児湿疹」なの?
ことの始まりは生後2ヶ月頃。
娘のお肌はカサカサで、所々赤くなっているところもありました。
顔という、いつも見る場所なだけに気になってしかたなくて、当時のかかりつけ医にも相談したのですが、当時は
まぁ、よくある乳児湿疹でしょう
という判断でした。
その後もお肌の状態はなかなか良くならず、
保湿しながら、様子をみましょう。悪いところはステロイドを塗ってください
という
「様子見プレイ」が続き…
アトピー性皮膚炎という診断は、なかなかおりませんでした。
お肌は常にガサガサとしていて、周りの人に「お肌、なんかかわいそう」と言われるたびに、気持ちがめちゃくちゃしょげていました。もうほんとにしょげた。
かわいそうって言葉が一番母親が傷つく言葉だと思う。かわいそうって言葉は、なんというか共感してるようでしてない感じの印象というか、それなら解決方法とか体験談がほしいなと思うし、既に悩んでるママに追い打ちをかける言葉かなと思います。なるべくならかわいそう、という言葉よりも「頑張ったね」「手伝える事あったら言ってね」のニュアンスが好きだなぁ。
当時のかかりつけ医は「地元で小児科といえばここ!」という、人気の病院。
いつも多くの子どもでいっぱいでした。
いつも先生は忙しそうにしていて、
うちの子、アトピーじゃないですか?
という疑惑を質問するのもどこか心苦しくて、処方箋だけ貰って帰される……
そんな日々が、4ヶ月ほど続きました。
処方された保湿剤とステロイド剤を塗りながら、言われた通り「様子を見」ていました。
が!一向に良くなる兆しのない顔の湿疹に加え、湿疹はいよいよ背中にまで広がっていました。娘も背中の湿疹がかゆくて眠れず……親子共に眠れない日々が続きます。
もう限界や!
と、ようやく行動を起こせたのは、娘が生後半年を迎えた頃でした。
病院の先生によって何を大事にしているか、1人にかけられる時間。
治療方針などかなり差があるかと思うので気になる事はなるはやでセカンドピニオンを見つけて意見を聞くというの大切かなと思います。
お医者さんから冷静に伝えられた「これはアトピーですね」
コロナの第一波が落ち着いた頃、混雑を避ける目的で、近所のこじんまりしたクリニックに相談に行くことに。
民生委員の先輩ママが、新生児訪問に来てくださった際に
腕の確かな先生ですよ
と教わっていたクリニックでした。
ホームページを見ても、「小児科専門医」ときちんと表記があり、標榜医ではないことがわかり、信頼できそうだと考え、受診を決めました。
やはりクチコミ通り、たしかな先生でした。
そして、丁寧に診察をしてもらった末に、落ち着いた冷静な口調で
娘さんの湿疹、これはアトピーですね
と告げられることになります。
それを聞いて、一瞬にして絶望的な気持ちになりました。
頭も視界も白くなるような感じがありました。
脳裏をよぎったのは、小学生の頃の友達のこと。
彼女は、アトピーに悩まされていました。
どうして今まで忘れていたんだろう。
私は、娘にそんな気持ちをさせてしまうことになるかもしれない。
そして私が、娘の体を、布団で縛らなくてはならないかもしれない……。
クリニックからの帰り道は、とても暗い気持ちで、悲しい未来のことばかりを想像してしまいました。
壮絶。妹が小さいころアトピーだったので腕をいつも掻いていて、夜になると保湿剤を塗ったり、皮膚科に通ったりしていたのを思い出しました。中学生頃には落ち着いてました。
一冊の本のおかげで、アトピーとどうやって付き合うかを考えることができた
さらに
「娘は、ずっとかゆい思いをずっとしていたのに、早く気づいてあげられなかった」
「もっと早く気づけばよかった」
と、過去のことを責め始める始末。
とはいえ、そんな風に落ち込んでいても、現実はちっとも良くはならない……
『今の私が、娘のために何ができるか』を考えて、できることをやる。それができたら良しとしよう!
そんな風に、自分の中で覚悟が決まったように思います。
手始めに、アトピーの治療法について、ネットなどで調べることにしたのですが、もう……本ッ当に様々な考え方の人が居ます!
「ステロイド剤は危ない」と言うような人も居て、「いやいや、私たちが病院で処方されてるのステロイドなんですけど〜……」みたいなこともあったりしました。
私たちは2人ともアトピー体質ではなかったので、「アトピー」について考えること自体が初めての経験でした。
だから、何が正しくて、何が間違っているのか……
自分たちが治療を選択していく上での「土台となる考え方」がないと、これは大変だ!と感じるようになりました。
娘にとって、私たちにとって、間違った治療法を選択して、後悔することがないように、きちんと勉強したい!
その気持ちに応えてくれたのが「マンガでわかる!アトピー性皮膚炎のケア」という本でした。
著者の堀向先生は、アトピーに関する学術論文をエビデンスに、ブログ記事を執筆されていて(ブログはこちら)著書を読む前から信頼できる人だな、という確信がありました。
産後は何を読む気にもならなかったのですが、マンガなら大丈夫だったこともあり、Kindleですぐに購入!
添い乳で娘を寝かしつけしながら、スマホ片手に、すぐに読むことができました笑
この本が示してくれた「アトピー性皮膚炎治療の3本柱」という考え方が、私たちが治療を選択する上での土台となる考え方になりました。
【後編】では、「アトピー性皮膚炎治療の3本柱」に基づいて、実際に我が家で行ったアトピー対策を紹介したいと思います!
後編はこちら
彼女の部屋に遊びに行った時、
身体がかゆくて眠れなくて、でもかいてはいけなくて、布団で体を縛ってもらって、寝たことがあるよ
と言っていたこと。
その時、友人はとてもつらそうな表情をしていたこと。